大地震が起こると、何千人という死傷者が出ます。実は、その原因の多くを占めるのが家具の転倒やガラスの飛散。建物は残っていても、家の中で事故に遭うことは珍しいことではないのです。
エアー断震システムは地震の揺れを約20分の1まで抑えるため、建物が倒壊したり、家具が転倒したりするリスクを最小限に抑える事ができます。耐震住宅や免震住宅でも対処できない家具の転倒を抑えることができるのです。
もっとも多いのは柱や梁、天井などの下敷きですが、なんと次に多いのが家具類の下敷き。建物が倒壊しても、しなくても(むしろ半壊のほうが)、揺れによる家具の転倒で命を落とす人がたくさんいるのです。なお、その場合の直接の死亡原因は窒息が約半数を占めることがわかっています。
続いては死亡原因ではなく負傷原因です。もっとも多いのは熱湯による火傷ですが、家具転倒・装飾品落下・ガラス飛散など室内にもともとあるものが原因でケガをする人も多数にのぼります。軽いケガから骨折などの重傷まで、多くの人が室内で被害に遭われています。
死亡・負傷原因の多くを占める「家具の転倒」ですが、タンス・棚など背丈のある家具の被害状況を詳しく見てみると、やはり「倒れた」がもっとも多く、事故につながりやすいことがうかがえます。